自動車を所有するか否か
自動車を所有するか否かという議論を度々見かけるが、私は所有する選択をしている。この議論に関する結論は、人それぞれの生活によって異なるとしか言いようがない。家族構成、居住地、趣味等に大きく影響されるためだ。今回は、あくまで私個人の状況を踏まえて、なぜ自動車を所有しているか説明したい。
車の利便性
私の家族構成は、妻と子ありの構成となる。毎週末、食料品の買い出し含め家族で出かけるため、ベビーカーや購入品を載せるのに車は非常に便利だ。徒歩や電車では、苦労することが容易に想像できる。特に子供が小さい内は、荷物が何かと増えるため車移動が望ましい。車もセダンに乗っていたが、ミニバンに乗り換えた。セダンの方が運動性能や見た目で気に入っていたが、積載量やスライドドアの利便性を優先した。
次に、私は登山を趣味にしている。登山を始めた頃は大学生のため、公共交通機関を使用して登山を行っていた。しかし、登山は公共交通機関が発達していない辺鄙な場所に向かう必要があり、バスが1時間に1本しか無いとか、最終便の時間が早いといった不便さがあった。また、下山後に温泉で汗を流すには着替え等が必要となるが、車が無いとそれらを背負って登山を行う必要がある。下山後に靴を履き替えることもできないので辛かった。免許を取得してからは、車で登山口まで移動するようになったが、圧倒的な快適さであった。上記の不便な点や、移動時間の短縮、アクセス可能な領域の増加等、メリットは計り知れない。登山を趣味にする方は、車の所有をおすすめする。
車を所有すると、行動範囲が広がる。移動の自由が手に入る。今まで行ったことの無い場所へ気軽に向かうことができる。私はミニマリスト思考であるが、ミニマリストはあくまで手段で、目的は自由さを手に入れることだ。自由を手に入れるためであれば、モノは所有する。ミニマリストはモノを所有しないことではない。
車を所有することのデメリット
車を所有すると、車体代・駐車場代・ガソリン代・高速代・各種税金・保険等のお金が必要だ。お金が無いと所有することはできない。逆に言えば、お金さえあれば解決できる。また、ガソリンや高速代は移動に必要なコストなので、私は維持費とは考えない(車が無くても電車やバス代が代わりに必要)。維持費は駐車場代・各種税金・保険といったあたりか。私の場合、持ち家のため駐車場代はかからない。保険代は、ネット保険であれば年に3万円程でたいしてかからない。税金の金額を忘れたが保険と同程度か少し高いくらいだった気がする。所有する車によってこの辺りの金額は変わるが、安い大衆車であれば、たいして費用はかからない。それよりも移動の自由のメリットの方が私には大きい。
お金以外の点で言うと、一度所有すると手放すのが大変というイメージがあるかもしれない。しかし、車を乗り換えた経験からいうと、非常に楽であった。査定に来てもらって、金額に問題なければ、そのまま車を持って行ってもらった。契約書類も全てデジタルで、簡単だった。つまり、1日で手放すことができ、その週のうちにお金に換えることができる。手放すのが面倒だなという印象は覆った。
まとめ
冒頭で述べた通り、車を所有するかは人それぞれだ。所有したくてもお金の問題もある。車に乗る前は車に興味が無かったが、今では車が大好きだ。実際に乗ったり所有することで分かることもある。車で移動の自由を手に入れよう。

