機械設計に役立つ資格

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機械設計に役立つのではないかと私が思う資格は、技術士、機械設計技術者試験、品質管理検定の3つです。実際にこれらを受験したこともあるので、経験を踏まえ紹介します。

技術士

技術士は一次試験(筆記)と二次試験(筆記・口頭)に分かれています。一次試験(機械)は四力の技術計算で、工学の基礎学力を身に付けているか問われます。基礎的な内容ですが、こちらの学習を通して技術計算力の基礎を身に付けることができます。二次試験の受験要件にもなるので、学生時代や新卒3年以内に取得することをおすすめします。
二次試験は一次試験と全く異なり、技術計算は無く論文試験となります。技術者として仕事を進める中で、社会課題や公衆衛生等に対する意識や考えを備えているか問われます。受験要件に業務に従事した年数が必要となっているのも、若手ではなく中堅以上を対象としていると伺えます。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャのように、視座を高めたい方におすすめの資格です。

機械設計技術者試験

機械設計技術者試験は3級・2級・1級の3つがあります。この試験は技術計算力を中心に問われる資格です(1級は論文もあり)。また、技術士(一次)と異なり、四力だけでなく製図等も範囲で、より現場の仕事に近い資格です。技術士(一次)は二次試験の受験要件のため必要ですが、技術力を向上したい機械設計者が取得する資格としては、こちらがおすすめです。私は2級から受験しましたが、3級から受験する方が、基礎的な内容の復習にもなるのでおすすめです。

品質管理検定(QC検定)

品質管理検定は、製造部や品質管理部向けの資格で、機械設計者には不要では?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この資格は機械設計者にも役立ちます。おすすめは3級で、3級では品質に関する基礎的な内容や、QC/新QC7つ道具等を学ぶことができます。機械設計者は製造や品質管理とやり取りすることが多いので、設計者側も基礎知識を身に付けておくことは有用です。また、QC/新QC7つ道具は普段の業務の中でも活用する機会が出るので、知っておいて損はないです。2級や1級になると、統計学の知識が必要となってきます。実験計画法・直交表・ロバスト設計等のより深い内容です。こちらに関しても、機械設計者が開発を行う中で、実験や解析をする際に非常に役立つ内容です。かなり応用的な内容となるので、これらに関する業務に携わることになった際に、学習ついでに受験を検討してみるとよいかと思います。

以上3つの資格を紹介しました。どれも受験して損は無い資格だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

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